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薪に適する樹種は? - 薪暮らしを始めよう

自然に生えている樹木を伐採したものを『生木』と呼びます、約50%が水分です。
伐採した生木を使用に適した長さに切り、割って表面積を多くしよく空気に触れさせて乾燥します。この状態で8ヶ月以上乾燥させ『薪』にしていきます。
樹種は大きく針葉樹と広葉樹に分けられますが、針葉樹は軟木・広葉樹は堅木です。

針葉樹(スギ・ヒノキ・アカマツ・カラマツ等)は着火はしやすいですが火持ちが悪く、多くのヤニが含まれている為燃やすとクレオソートが多く煙突内に付着し空気の通りを悪くしこまめに煙突掃除をしなければ燃焼効果が落ちます、煙道火災はこの原因が非常に高いです。

広葉樹(ナラ・クヌギ・サクラ・アカシア・クリ・ケヤキ等)は着火はしずらいのですが、火持ちがとても良く、特にナラ・クヌギですと薪を継ぎ足す必要がぐんと減ります、就寝前等に十分にくべてある程度空気を絞っておくと朝まで熾火が残ります、着火材を使用しなくても焚き付の様な細い枝を入れるだけですぐに火を起こすことが出来ます。火持ちが良い事から灰の出る量も減ります。

薪の松尾では、広葉樹の中でも『ナラ・クヌギの薪』、ナラ・クヌギ以外の広葉樹で『広葉樹の薪』と分け商品としておりますが、この2種類を上手に使い分けるのをお勧めいたします。
ナラ・クヌギは全てにおいて薪ストーブに適しておりますが、値段が高く重量があり奥様方になりますとストーブに薪を入れる作業が大変とのお声も聞きます、その分広葉樹ですとナラ・クヌギより軽く、着火しやすい利点があり、2種類をご利用いただくと大変使用しやすくなります。

先ほど針葉樹はあまり薪ストーブに向いていないとお話しましたが、やはり広葉樹より人気が無い分集めやすいと思います、薪の収集はとても大変な事です、広葉樹より切ったり割ったりするのがとてもしやすく扱いやすいのもありこちらも上手に使い分けて利用する事もベストと思われます。

薪の松尾では針葉樹の薪はございませんが、着火しやすい利点から、細かに割り乾燥させて『焚き付薪』として販売しております、乾燥も良くしておりますので大変着火時は楽かと思われます。

この様に着火しやすい針葉樹を始めに使い、広葉樹・ナラ・クヌギを足して長時間暖を保のが理想かと思われます、いろいろな方法で試して頂き最適な薪ストーブライフをお過ごしください。

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